コラム

雨樋の取り外しDIYガイド| 自分でもできる安全で効果的な掃除法

雨樋は、屋根から雨水を集めて排水する役割を持つ重要な部分です。

屋根の周辺部位の中で最も壊れやすい部分でもあるため、できれば自分で修理や交換、掃除などを行いたいという方もいるでしょう。

では、雨樋は自分たちで簡単に外せるものなのでしょうか?

今回の記事では、雨樋の取り外しをご自身で行う際の、注意点や取り外し手順、必要な道具などを紹介していきます。

ご自身で雨樋のメンテナンスを行おうと考えている方は参考にしてみてください。

雨樋の取り外しは自分でできる?

雨樋の取り外し

DIYに慣れている方やある程度知識のある方でないと、雨樋の新設や交換をご自身で行うことは難しいでしょう。

雨樋の専門業者としては、ご自身で作業を行うことはおすすめしません。

ただし1階の雨樋を取り外して掃除をする程度であれば、安全に十分配慮した上で行うことは可能でしょう。

2階以上の雨樋の場合は足場の設置が必要となるため、自力で行うことはせず必ず専門業者に依頼してください。

雨樋の取り外しを行う際の注意点は以下に記載しています。

少しでも不安のある方は、専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。

雨樋のDIYを行う際の注意点

高所での作業のため転落リスクがある

高所作業

雨樋は1階でも地面から3m以上ある場所についているため、はしごや脚立の上で作業を行うことになります。

足元の不安定な中慣れない作業を行うことは大変危険なため、バランスを崩して転落するリスクがあります。

数メートルだからと侮る方も多いですが、ちょっとした怪我では済まないこともあります。

はしごの正しい使い方は意外と認知されていません。

例えば頂上を跨いで乗ることや荷物を持ったまま乗ることは、転落リスクが高いため厚生労働省からも注意喚起がされています。

ご自身での作業を検討している方は、正しい使い方を改めて確認しておきましょう。

厚生労働省の注意喚起

雨水がスムーズに流れなくなるリスクがある

雨樋のゴミの詰まり

雨樋には、雨水がスムーズに流れるよう勾配がつけられています。

この勾配の加減は難しく、勾配が大きすぎても集水器に一気に水が集まりすぎて排水のペースを超えて溢れてしまいます。

プロの業者は屋根の勾配や雨樋の排水能力、その地域の雨量などを考慮し雨樋の取り付け位置を決定しています。

素人が雨樋の適切な取り付け位置を探すことはとても難易度が高いのです。

雨漏りのリスクがある

雨漏り

金具を取り外した後に残った穴はコーキング剤で防水処理を行う必要があります。

防水処理が不十分の場合、そこから雨水が侵入し雨漏りの原因となることがあるためです。

また竪樋金具の打ち込み角度や打ち込む場所の素材によっても、雨水の侵入を防ぐための注意が必要です。

部材同士の繋ぎ目が上手く繋がっていないと、そこから水漏れを起こす場合もあります。

雨樋の取り外し・掃除の手順を紹介

雨樋の掃除は、取り外さなくても行える部分もあります。

汚れや詰まりが気になり、ご自身で雨樋を取り外して掃除を行いたい場合は下記の手順を参考に行いましょう。

雨樋の種類やそれぞれの名称はこちらで詳しく紹介しています。

「雨樋」の読み方は?雨樋の各部材の名称と役割についてわかりやすく解説!

必要な道具を用意する

雨樋を取り外す際、基本的に必要となるものは以下です。

・作業者2名以上(脚立を支える人と作業する人)
・動きやすい作業着
・手袋
・はしごや脚立
・プラスドライバー
・棒(軒樋を外す際にあると便利)
・ペンチ
・ワイヤーブラシ(掃除する際にあると便利)
※ワイヤーブラシの詳細は下記で紹介

雨樋の詰まりは水漏れの原因!ワイヤーを使った詰まり解消方法を紹介

雨樋の掃除を行う

はしご・脚立を用意して登る

まずは、外したい場所の下に車や物が無い事を確認し、はしごや脚立をかけて上ります。このとき必ず、作業者が登っているはしごや脚立を下で別の人に支えてもらいましょう。

竪樋(たてどい)を外す

竪樋は竪樋金具により固定されています。竪樋を取り外すには、まず金具のつめを外してロックを解きます。年月が経過しているとつめ部分が固くなっている場合があるため、ペンチなどを使用して外してください。金具と竪樋を外す際は、上から順番に外していきましょう。下から外していくと上部の竪樋が落下してくる危険があります。

呼び樋(よびどい)を外す

呼び樋とは、集水器と竪樋を結ぶように斜めに取り付けられた部材のことです。集水器から呼び樋を取り外すには、集水器下側についているリングを回し、呼び樋を少しずつ下に下ろして外していきます。

軒樋(のきどい)を外す

軒樋を取り外す手順について説明します。まず、軒樋を固定しているボルトがある場合、プラスドライバーを使用してボルトを回しながら外します。次に、固定金具から軒樋を抜き取ります。この際、軒樋が固定されている釘やクリップを外すために棒状のものを使うと効率的に作業を行うことができます。これにより、あまり力を入れずに軒樋を取り外すことができます。

雨樋を洗浄する

雨樋を外したら、汚れや落ち葉をしっかりと落とします。汚れを落とす際には水をかけながら、ブラシやほうきなどを使って洗い流すと良いでしょう。

雨樋を取り付ける

洗浄が終わった雨樋を取り付け直す際、取り外したボルトとつめ部分をしっかりと固定し元に戻します。雨樋の取り付け位置が正しい状態か確認するために、ホースなどで水を流してスムーズに流れるか確認する事も忘れずに行いましょう。

まとめ

1階部分の雨樋の簡単な取り外しと掃除くらいであれば、セルフで実施することによって業者に依頼する費用を抑えられたり気づいた時にすぐ行えたりといくつかのメリットがあります。

DIYを行うリスクも理解して十分に注意した上で作業を行ってください。

少しでも高所作業に不安のある方は、専門業者への相談をおすすめします。


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