コテージや別荘として近年人気が高いログハウスについて:雨樋は必要?注意点は?
自然と調和する外観や住み心地の良さから、根強い人気を誇るログハウス。
キャンプ場のコテージや避暑地の別荘をイメージされる方が多いと思いますが、定年後の住まいや移住先の家として選ぶ方も近年増えているようです。
今回の記事では、ログハウスにおける雨樋の必要性や、設置しない場合の注意点などをご紹介します。
目次
ログハウスの特徴とは?
天然木ならではの魅力を持つ家
ログハウスは、丸太(ログ)を積み重ねた壁で構成された家です。
色合いや模様などひとつひとつ異なる表情をしている天然木ならではの魅力があり、木の香りによるリラックス効果や断熱性の高さ、調湿作用など、木材のもつ性質による住み心地の良さもがあります。
強い壁で建物を支えるため大きな空間をつくることができ、傾斜の強い三角屋根を活かした2階の屋根裏空間を収納や部屋にするなど、他の木造住宅とはひと味違った間取りがつくれることも特徴です。
建材加工の機械化が進みデザインが多様化
以前は職人が加工した丸太を使って建てられていました。
しかし現在はコンピューターと機械で丸太を加工する、マシンカットのログハウスが主流です。
その結果大量生産が可能となっただけでなく、従来のログハウスとは異なる形状の丸太を用いたデザインも可能となりバリエーションも増えています。
ログハウスの耐久性とメンテンナンスの必要性
ログハウスは耐久性が高い
ログハウスの耐久性は非常に高く、しっかりメンテナンスを行えば100年以上住める家と言われています。
その証拠に奈良の正倉院はログハウスと同様に木材を積み上げた構造で、1200年以上経った現在もその姿を残しています。
より耐久性を高めるためのメンテナンスが必要
切り出された木材はログハウスの一部になったあとも呼吸を続け年月の経過により少しずつ変化していき、乾燥による木材の収縮や反り、ひび割れ、木材の劣化などが起きる場合があります。
経年変化によるトラブルを防ぐためには、木材を保護する対策と定期的なメンテナンスが必要です。
その例のひとつが、雨水による木材の腐食を防ぐことです。
山間部では雨樋を設置しない家も多い
一般住宅では雨樋はほとんどの家に付いているものですが、山間部の別荘地では雨樋のない家も多くあります。
周囲に樹木が多いため雨樋に落ち葉が詰まってしまうリスクや、積雪による重みで雨樋が変形・破損するリスクが高いため、雨樋を設置しない方が多いようです。
しかし、雨樋を設置しない選択にはデメリットもあります。
雨樋がない場合、屋根に降った雨水は軒先からそのまま地面へ落ちていきます。ログハウスの場合、次のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
ログハウスに雨樋を設置しない場合のリスク
ウッドデッキの傷み
軒下がウッドデッキの場合、軒先から落ちてくる雨水はウッドデッキに直接当たります。
その衝撃によりウッドデッキの塗装膜が剥がれ易くなってしまうのです。
また木材が水分を多く含み乾燥しづらくなることで、カビの繁殖リスクも高まります。
ログ(丸太)の腐食
軒先から落ち地面にあたった雨水は、跳ね返り壁を濡らします。
無垢の木材を使用しているログハウスでは、地面に近い1段目2段目のログの一部が腐っている、もしくは傷みがひどいケースが多くあります。
これは、雨の跳ね返りや積もった雪がログを濡らすことが原因です。
また雨樋がない場合、軒裏に回り込んだ雨水がログを濡らす可能性も高くなります。
腐食したログは差し替えを行う必要があり、費用も高くつきます。
庭や畑の土の削れ
ログハウスの屋根は面積が大きく傾斜の強いものも多く、大量の雨水が地面に流れ落ちることがあります。
その衝撃により、周りの庭や畑に溝ができるもしくは表面の土が流されてしまう可能性があります。
ログハウスには雨樋の設置がおすすめ
雨樋を設置するデメリットへの対策
落ち葉の詰まりにより雨樋の掃除の手間が増えることが気になる場合は、「落ち葉よけシート」の設置により詰まりを最小限に抑えることができます。
また雨樋の取り付け位置の工夫などで積雪による影響を受けにくくすることも可能です。
ログの腐食を防ぐには雨樋の設置が有効
ログが濡れるのを防ぐためには、雨樋を設置し雨水を適切な場所へ排水することが非常に効果的です。
またログハウスに馴染む茶色や黒色の雨樋は、各メーカーからバリエーション豊富に展開されています。
美観を気にされる方にも最適な雨樋が見つかるでしょう。
ただし常に人がいる住まいなのか、年に数回利用する別荘なのかによっても、最善の方法は異なる場合があります。
ログハウスの雨樋設置の有無に迷っている方は、一度専門業者に相談してみると良いでしょう。
雨樋の色選びについては、以下の記事で取り上げています。
雨樋を設置しない場合の注意点
雨樋を設置しない場合は、ログの腐食を防ぐため次のような対策を施すことをおすすめします。
軒を大きく出す
軒を大きく出し、雨の落ちる軒先から外壁までの距離を取ることで、雨水の跳ね返りによる腐食を防ぐことが出来ます。
塗装等のメンテナンスを怠らない
ログハウスやウッドデッキなどに使われる無垢の木材は、そのままではすぐに劣化してしまうため防腐作用のある保護塗料を塗っています。
通常塗装は3年~5年ほどの周期で行いますが、使用する塗料の耐用年数や環境によって塗膜が劣化するスピードは大きく異なります。
雨樋を設置しない場合は特に、状態をこまめに点検し短いスパンで塗装しておくと良いでしょう。
まとめ
ログハウスは、木材ならではの温かさや経年による味わい深さを楽しめる魅力的な建物です。
自然素材だからこそ、長く住むためにはきちんとした手入れや腐食から守るための対策を行う必要があります。
雨樋はログを守るために非常に有効な設備ですので、建物の周辺環境や使用頻度なども含めて、一度業者へ相談し設置を検討してみると良いでしょう。
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